[日記]-2
にて妄想してた鋼のあれこれをまとめてみました。
メモ程度のものばかりなので、かなりあれだけれども…
文章がキチンと書ける人になりたいものです。


ちなみに 5/4 6/1の分です。










  5/4

どっちかというと理数系な大佐とエドは結構話が合うんだと
思ってやまない小話

「君なーココの計算はもっと単純に当てはめればいいだろうが」
「オレはそういう計算の方が解り易いの!」
とはいってもこれじゃぁ…と広げられた紙をちらりと見、ため息を付く。
資料室の一室に篭りっきりでエドワードは本を片手に メモを取る。
体をぐるりと本やら紙やらが埋め尽くしている。
「査定とはいえ、こんな分厚い論文を誰が読むんだ?」
「お偉方だろ?」
「どうせ私に回ってくるに違いない…」
深いため息と共にどうにか座るスペースを確保した上司である男は
どかと座り込む。
その辺の本を手にとっては「むー」とか「ふむ」とかうるさい
「あんた邪魔しに来てんのか?」
「いや。…懐かしいなと思ってね」
「それ、読んだのか?」
男の片手にある立派な装飾のされた本を指さした。
手にある本は焔とも自分達の追い求める錬金術とも違う類のものだ。
ほんの気まぐれで手に取ったに過ぎない、機械の本…
「昔だよ、まー君みたいな時期が私にもあったという事さ」
「へー」
「あの頃は何に対しても興味があったんだかな」
「今は女ばっかり相手にしてるからだ」
「何だね拗ねているのか?
 あれは向こうが寄って来るんだからしょうがない」
にやりと嫌味ったらしい笑顔に変わった顔にふるふると怒りを耐え、
青筋を立てた笑顔を作ったエドワードにロイは今度こそ追い出されるのだ。


そういえば査定ってあったなーって。
それを見に来た大佐に邪魔されるお話。
全然理数系な話じゃないしねーははは、腕がないのよ!
威張るな!(ぐすん)











 6/1

ロイの日記念!

「何かさー天気悪くね?」
「そうだね、雲も重たいし、もうそろそろ降りだすんじゃない?」
隣を歩く弟は大して気にした風でもなく目的地でもある宿を目指している。
あれかな?と独り言をつぶやき一足先に宿へと姿を消した。
(降る…かな)
空を見上げるとどんよりとした黒い雲を風が運んできている。
湿度も結構あるのかべったりと肌にまとわり付く感じが気持ち悪い。
いつまで経っても宿に入って来ない兄を不審に思ったのか
弟は顔だけをドアから出している。
「兄さん?何してんのさ」
「ん、…………俺、…………報告書出しに行ってくる」
「え…?……………あぁ、うん」
ちょっと小首をかしげた後、弟は理解したのか返事だけをした。
「じゃ、手続きした後図書館に行ってるからね」
「わかった」
返事をすると同時に足はあの大人がいる司令部へと向ける。
こんな日にはあの大人が気にかかって仕様がないのだ。
帰れないような辺鄙な地に居るときだって思うのだから
近くに居ると押さえなんて利かない。
大人が聞いたら浮かれるに決まってるから言ってやるつもりはないけれど、
一番に会いに行く事で気付かれてるだろうとも思うと無性に腹が立つ。

部屋にどかどかと入っていくとココの主である大人。
ロイが机に向かっていた。
ものすごい形相だったのかいつもなら怒るところだが、
この時ばかりは呆けていた。
「な!びっくりするじゃないか!鋼の」
「いや、報告書…」
「ああ、今見ようか」
そういって今ある書類をいそいそと机の端に避けるところを見るとよっぽど
興味のない内容だったんだろう。
「仕事しろよ」
報告書を差し出しながら横目に見てやると「これも仕事だ」なんて言って
にやりと笑う。
(嫌な顔…)
さっきまでのもやもやした気持ちはこの部屋に入った途端飛んでいった
みたいにスッキリしている。
この大人には弱いななんて思いながら字を追う目や睫を見る。
「何だ?鋼の今日はやけにおとなしいじゃないか」
目線は紙に置いて気配だけがコチラに向くのがわかる。
「なんとなく…あんたに会いたくなって、さ」
今度は紙から意識ごとコチラにやって細い目を丸くした顔が見える。
「…驚いたな、君の口からそんな言葉が聞けるとは思わなかった」
「オレも。こんな事言うつもりじゃなかった。」
自分でもびっくりするほどするりと出てしまった言葉で、
自分の体温が一気に上がるのがわかった。
きっと耳も赤い。
「カワイイ事を言うんじゃない…」
少し照れた様子でロイは困った顔をして笑う。
「今日は、何だかおかしいね」
「そうかもな。大佐が不足なんだよ」
椅子に座っている横に行き凭れ掛かるように抱きついた。
「これから雨だからアンタ無能になっちまうし、傍にいてて欲しいだろ?」
「ふふ、それはありがたい」
ゆっくり微笑むと子供をあやす様に背中を撫でだした大人の手が
気持ちよくてそのまま寝てしまって、結局送られて帰ったのだと
弟のアルフォンスに言われて知った…
ロイは少しアルフォンスとしゃべり字のつづりを直した報告書の直しを
また持ってきなさいと伝言を残して帰ったのだそうだ。

ほのぼの?